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Viviane Sassen Art Book : UMBRA

exhibition_02

exhibition 02

Viviane Sassen Art Book : UMBRA

2016.6.25sat.−7.24sun.
会期中の金、土、日曜日に開廊

open 12:00−19:00

Viviane Sassen
オランダ、アムステルダム生まれ。
ファッションフォトグラファーとしてMIU MIU、ルイ・ヴィトンなど
ビッグメゾンのヴィジュアルを撮影、「Purple」「花椿」などの雑誌等、
めざましい活躍を繰り広げている。また自主的な作品作りにも
精力的に取り組んでおり、オランダ国内外の美術館やギャラリーで
作品を発表。一時期アフリカに住んでいた経験が彼女の作風に
オリジナリティをもたらしているようである。

サッセンの作品で特徴的なのは光と影、色彩の鮮やかさ、印象的な構図と
センシャスな美しさ、写真言語への繊細なアプローチが際立つ。
ファッション、コンテンポラリーからドキュメンタリーといった
カテゴリーを超えていくイメージを丁寧かつ大胆に表現している。

今回LightsGalleryで注視したのは「Umbra」シリーズ。
ラテン語で「影」の意味するこの写真群の撮影の舞台は南アフリカ。
西洋文明が無意識に意識される私たちにとって、
光から導かれる影の存在を無意識的に感じることは
人間の精神世界のメタファーとしての「影の探求」である。
無自覚に意識される幾何と感覚、秩序と混沌、富と貧困、理性と感情、
愛と憎しみ、肯定と否定、生と死、二律背反の現象ついて問いかけてくる。

身体の影と呼ばれるもの、それは私たちの身体の影ではなく、
魂に与えられた身体なのだろうか。

光と影の考察は写真にとって極めて哲学的な問いかけである。

LightsGallery

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