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Ichigo Sugawara|たいせつなひかり

tsugaru03

exhibition47

菅原一剛 | たいせつなひかり

会期:11/22fri. 23sat. 29fri. 30sat. 12/6fri. 7sat.  12:00-18:00

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たいせつなひかり

毎年のように、地吹雪の中に立って、写真を撮り続けてきた。
真っ白な世界の中から、忽然と立ち現れる陽の光、そしてその温度。
そのことを確かめるように、ぼくは雪の中に立っていた。
写らないものを写したいと思っていた。
見えないものを見たいと思っていた。
制作の途中で、ふとそんな言葉が浮かんだ。
どうやらぼくは、その真っ白な世界の中で、
ずっとあたたかい世界を探していたのかもしれない。
そして今、それはまだとても小さな光ではあるけれど、
ようやくひとつの大切な光を見つけることが出来たような確信がある。
その光を受けて、まわりの世界が少しずつあかるくなって行くすがたを、
これからも見続けていきたい。
そして、そんな世界が発光する世界は、きっといつの日もあたたかい。
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菅原一剛

1960年生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒。
早崎治氏に師事後、フランスにて写真家として活動を開始。
個展を多数開催するほか映画の撮影監督も手掛ける。
1996年 撮影監督を務めた映画『青い魚』は、ベルリン国際映画祭に正式招待作品として上映される。
2004年 フランス国立図書館にパーマネントコレクションとして収蔵他、韓国のハンミ写真美術館にも作品が収蔵される。
2005年 ニューヨークのPace/MacGill Galleryにて開催された『Made In TheShade』展にロバート・フランク氏と共に参加。
2005年 アニメ『蟲師』のオープニングディレクターを務めるなど活動は多岐に渡る。
2023年 青森県立美術館にて個展「発光」を開催。
同年2月『MAKINO 植物の肖像』(北隆館)を刊行し、7月高知県立牧野植物園にて「MAKINO 植物の肖像」展を開催。
2024年7月『DUST MY BROOM2』(赤々舎)を刊行し、韓国にて同名の展示会を開催。
日本赤十字社永年カメラマン。大阪芸術大学客員教授。

www.ichigosugawara.com

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