exhibition 39
12:00ー18:00
予約制:3日前までにメールにて事前予約をお願いいたします。 info@lights-gallery.
今回の展示は私にとってライツギャラリーでの3度目の個展となります。
2018年は割れたガラスで作られたドレスや靴を主に、儚さや痛みへの敏感さ、美しいものへの執
着など30代女性としての自分に身近な感覚を投影。
2020年は人を取り巻く空間に焦点を当て、等身大のガラスのベッドなどのインスタレーションを
通して休息や静謐を表現しようと模索した展示でした。
今回の2022年の展示は3部作の最終話のような位置づけで、森をテーマとした展示となります。
速さや効率に支配されないこと、自分でコントロールできない混沌を受け入れること、無駄と思
われるものともゆっくり向き合うこと。近年、このような事が人の心、魂にとって大切なことだ
と感じ始めました。
つい急いでしまう都市での日常の中で、ふとひんやりとした静かな森に出会うような、
時間の流れが少しゆっくりになり、気持ちが開かれていくような経験をしていただけるような展
示になればと願っております。
言上真舟
1984年福島県生まれ。2008年に多摩美術大学工芸学科ガラス専攻を卒業したのちスウェ
ーデンに渡り、Konstfack(スウェーデン国立美術工芸学校)で2年間の修士過程、スウェーデン王
立アカデミーで1年のプロジェクトを経て独立。ストックホルムを拠点にヨーロッパ各地、日本
、アメリカ合衆国にて滞在制作や展示に参加しながら活動中。最新の展示は2021年末、スウ
ェーデンのネスショーギャラリーにての個展で、近年は三井ガーデンホテル六本木プレミアを始
めとする企業へのアートコミッション制作も活動的に行っている。
スウェーデン国立美術館、Museum of American Glass,
富山市ガラス美術館、SUWAガラスの里美術館などに作品が所蔵されている。