exhibition34
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8分17秒_
これは太陽の光が地球に到達するまでの時間。
瞬間とか永遠とか、カメラの前の現象にエネルギーを感じながら
そのモノの持つ存在に_光を定着させるのが写真なのだろうと思っていた。
かつて北欧の国を旅した時、長い冬を越えて
短い夏のひとときの陽の光を愛おしく過ごしている人々の姿が印象的だった。
そのときに、光の感じ方は地球上の何処で生きているかで変わる、と気づいた。
地軸の傾きを感じるのは難しくても太陽の位置に敏感になることはできる。
光と影の話は写真の本質で、陰陽の相反するエネルギーの波長のバランスを
読みながら写真を撮っている。
時の流れは不可逆で
今という瞬間は直ぐに過去のモノになると思っていたが
8分17秒前に発せられた光によって照らされているこの世界の現在は
どうやらもうすでに過去の光によって存在しているようだ。
光そのものが粒子であり、存在であるとすれば
現在は過去をすでに内包している。
もし光を観測する意識そのものが未来に繋がれるのなら
私たちの未来が明るいものであって欲しいと切に願う。
鈴木敦詞 Atsushi Suzuki | photographer
1970年名古屋生まれ
東京工芸大学短期大学部卒
株式会社スタジオ・ワーク代表
名古屋芸術大学 名古屋学芸大学 愛知県立芸術大学 非常勤講師
展覧会
2001 写真展<Ray of Light> 茨木 大阪 ギャラリー工務点
2002 写真展<ケルトの地表> 銀座 東京 コダックフォトサロン
2012 写真展<see color / feel earth> 栄 名古屋 セントラルパーク
2018 写真展<Phenomena> 名古屋 Lights Gallery