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対話型アート鑑賞

植村宏木・倉地比沙支                                                                                            photo by kana sonoda

植村 宏木・倉地比沙支 / 知覚の深度 http://lights-gallery.com/archive/2021/04/1057/展示空間(Lights Gallery)にてアート思考を体感していただく企業様向けアートプログラム「対話型アート鑑賞」を実施いたしました。この企画は、研究舎ヨハク / 小野さや香さん、他メンバーと共に時間をかけて、ビジネスマン、スタートアップ、経営者、企業チーム…とプレ実施を重ねて、企画を温めてきました。https://www.yohaku-lab.com/reborn-art/

Lights Galleryでは、「光でも闇でもない、その間にある薄暗闇に佇むこと。静かに漂う気配を捉えることで、奥底に眠っている無意識の領域に触れること。感性を深化する時空間をお届けしたい」という想いとともに、展示空間の余白から内にあるものの存在に触れる・遭遇していただけるように、展示空間を構成して鑑賞者をお迎えします。

■対話型アート鑑賞プログラムとは
ファシリテーションによる鑑賞体験で、自分自身を探検するプログラムです。心が自由に放たれるように導かれて時を忘れてしまうほどに、自身の「体感覚」や「内観」の旅に出掛けていただくことになります。プログラム後半には、時間の経過と共に体感覚が大きく変化していくことにより、リフレーミング・多視点・空間認知の変容が起き、アートの面白さやその奥行きへの感動と驚きをご体感いただくことに繋がります。

■プログラム当日の様子
プログラムの導入として、現在の心境をお尋ねすることからスタートしました。すると、「アートは感じるものだと知っているが、いまひとつ〈感じる〉ということが分からない。それを学びたい」「余白ということを考えている」とのお声がありました。今回は、作品鑑賞の際に思考的理解が優位になりがちなご様子のため、作品背景や作家情報はあえて話さず、アート作品に触発される「今ココの自分自身の〈体感覚〉や〈内観〉の実感」にフォーカスすることに。

最初の鑑賞時間では、各々が作品を一つずつじっくりと鑑賞し、ご自身と対峙いただく時間を過ごします。各自で鑑賞した後、小野さんの進行によって、感じたこと、想像されたこと等を、参加者で共有しました。「余白(空間、心、関係性)・自由(人が本来もっている生命力や想像力といった心の力、身体の力)・心の鏡(内省・深層心理)」をキーワードに、作品について語り合います。参加者の皆さんは、はじめに見えていたことや感じていたことがより深掘りされることで、空間認知の変容が起き、感動と共にアートの面白さに大きく目を見開いているご様子でした。

プログラム終盤には、改めて作品を鑑賞いただき、自身の好きな鑑賞ポイントを話し合いながら、さらに作品理解を深めていきます。最後に、空間全体と作品、自分自身を俯瞰してみる時間を過ごし、終了しました。

■鑑賞者のお声
プログラム終了後、
「想像していた以上に面白かったです。最初の作品の印象と今の作品の感じ方が全然違うのは驚き!こんなに感じ方、認知が変わるなんて!」
「自分が思うことは他の人と違っていていいんだということが、よく分かりました!自由に感じるままでいいんだということを他のメンバーにも知ってもらいたい」
「〈体感する〉ということが、今はよくわかります。アート作品は自分の心を映す鏡なんだということが響いて、今日は自分の心の内…自分の深層意識を垣間見た気がします」といったご感想をいただきました。

このアート鑑賞から得られた発見を、日常やビジネスシーンでの応用に紐付けていただくことにより、参加者の方々の日常、リアリティーに近づけていくことが大切だと考えています。

■お問い合わせ
対話型アート鑑賞に関しては、別途ご相談となりますので、下記までお問い合わせくださいませ。
info@lights-gallery.com

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